その10
2009年5月20日から、
NUUの新しい唄がweb配信されることが決まりました!
その現場にお邪魔した、
記録係・代田橋郁子がレコーディングの様子を
ちょこっとお伝えしてゆこうと思います!
***
ついに本日配信が開始になりました!
皆様、もうダウンロードされましたか?
今回はNUUへのちょこっとインタビューを
お届けしようと思います。
『じゃあね』については、
今回のレコーディング日記の”その3”で伺ったので、
それ以外の
『せんたくものは幸せの象徴だ』
『貝と花』
『今日は日曜日』
の3曲のお話を伺いました。
*『せんたくものは幸せの象徴だ』について
「DVD発売記念ツアーで、新曲を発表しよう!って
決めて作り始めた曲だったんだけど、
全然出来上がらなくて…(笑)。
もう無理です!って言いたい気分だった。
でも、できましたね。バンドのみんなのおかげで。
それで、このムードを残したい、と思って
今回レコーディングしました。
4月から少しお休みに入るから、
新曲もお休みが終わってからレコーディングしてもいいかな、
とも思ったし、そうしたらまた別の雰囲気の曲になったと
思うんだけど、でもやっぱり今の、バンドとしての旬の感じを
残せて、良かったと思う」
*唄の合間に
「よごしたら、また洗えばいいじゃないか〜♪」
と言っていたNUU。
でも、普段、服が汚れると「ああー!!」って
思って落ち込んだり、
怒ったりすることありますよね。
例えば、白いシャツにトマトソースが…、とか。
そういう気分になったりはしない?
「します(笑)。でも、汚れたら、また洗って、
また汚れて、洗って、ていう繰り返しを考えてみたとき”
これはもしかしたら嬉しいことなのかも…”と思って。
私の友人で、離島に住んでいる人が言っていた言葉で
”ただで得られるものは、本物だ”というのがあって。
それは例えば、太陽の光とか、風とか、雨とか。
全ての人に同じように与えられるもの。
そして、洗濯って、洗濯機を使ったら別ですけど、
手で洗う場合、その”ただで得られるもの”で
出来ちゃうんですよね。
水で洗って、太陽の光と風で乾かして。
それってすごい、幸せですよね。
それに洗濯って、生きてないとできないことだし。
汚しちゃだめだ!ということより、
それを洗って、またつかえることのほうに
気持ちを広げてみたというか。
あと、もう一つ。自分が実家を出て暮らしはじめて、
洗濯って本当にきりがないって改めて思って。
必ずやってくる。
それで、洗濯してくれる人への感謝の気持ちも増えました」
*『(タイトル未定)』について。
(後に『貝と花』にタイトル決定!インタビューのこの時点では、
タイトルが決まっていませんでした。)
「タイトルは、配信する時までに決める予定です。
今はまだ『(タイトル未定)』で。
この曲も『せんたくもの…』と同じようにサビの部分だけが
まとまって出てきて、そこ以外の部分は
なかなか出てきませんでした(笑)。
結局、サビの部分を夏秋さんにお渡しして、
段々と曲を先に仕上げてから詩を付けました。
完成したのは、DVD発売記念ライブの当日。ライブの時。
唄い方をあまり、成長させないというか、
”とつとつ”と唄いたい、という気持ちがあって、
そういう唄になりました。
実際にライブで唄ってみて、
低めの音をメロディーに入れるのも、気に入ってます」
*『今日は日曜日』について。
「これは、2007年の秋。
NUU+UooMooのライブツアー中に作った唄です。
関西テレビの番組「テレビの木」のエンディングソングを
作ってみませんか、というお話を頂いて。
テーマは「さわやかな日曜日」で。
これも、他の曲と同じようにサビの部分はすぐ出てきたけど、
そこ以外はけっこう苦戦して…。
ツアーの移動中の車の中で考えたりして、
最終的に出来上がったのは足摺岬。土佐清水でした。
そこからメールでデータを送って
関西テレビの方に聞いて頂いて。
そうしたら、たまたまその担当の方が以前、
土佐清水にいらしたことがある方で、曲だけでなく、
その土佐清水っていう土地のことでも、話が盛り上がり(笑)。
うまく採用されました。
足摺岬のおかげ…みたいな気もしている曲です。
この曲もまだCDになっていなかったので、
今回配信することにしました」
***
そして、最後に少しだけ、
今後のお休みについても聞いてみました。
「HPにも書いたのですが、唄を止めるわけではなくて、
全く逆の意味でのお休みです。
これまでの10年間ひたすらに唄ってきて、
これからもずっと唄い続けてゆくうえで、
自分自身をもっとふくよかにしてゆきたい。と思って。
”唄っているNUU”以外の自分にも、旅したり、
色んな人と会ったり、のんびりしたりと、
色々な体験をさせたいな、と思っています。
あと、私はこれからもず〜っと唄うつもりでいて。
これから50年、60年唄っていくことを考えたら、
今回のお休みって長いっていうわけではないと思う。
これからも唄いつないでゆくための、休憩です」
とのことでした。
***
今回のレコーディングはとても短時間ですすめられて、
レコーディングに密着というよりも
「ちょっとだけお邪魔して様子見せて頂く」という感じでした。
私はなんとはなしに「もうすぐお休みに入っちゃうのか」
というちょっと寂しい気持ちでスタジオに伺ったのですが、
実際にはそんなことは関係なく、
いつも通りにそれぞれのミュージシャンが真剣で、
短期集中型で、手作りのご飯が美味しい、
NUUのレコーディングでした。
そして、今回出来上がった3曲と
「今日は日曜日」を聞いてみると、こころなしか、
いつものアルバムよりも一層、NUUが私達のそばにいるような、
日常に近い場所で唄っているような気がしてきました。
この次にNUUに会う時には、
もうこの唄を自分のものにしてしまえるような、
すごくこころになじみの良い曲達です。
特別なときだけでなく、なんでもない一日や、
一人ぼっちの帰り道や、ぼんやりとした休日にふわふわと
一緒に過せるような4曲なんじゃないかと思います。
ぜひぜひ、自分の生活の中のメロディーとして、
毎日かわいがってあげてほしい。
そして、この次にNUUと触れ合うときに、
一緒に口ずさんでもらえたら、素敵だな、と思います。
つづく