「うためうた」
記録スタッフがお届けするNUU『縫う』レコーディング日記。
レコーディング風景をちょっとずつ皆さんにお送りしております!
4月23日、「スープ食べよう」に続いて録音したのが「うためうた」。
これはNUUが奄美の唄者、朝崎郁恵さんとお話をしたり唄を聞いたりするうちに、NUUの体の中から湧いてきた唄。「唄」について唄った曲です。
文字で記録をしておく、という概念がなかった頃から唄は人と一緒にあった。自分たちの生活で感じたことや、起こった出来事を唄にのせて残し、その唄は人から人へと伝わって、そして今も私たちは触れることができる。
「うためうた」はそんな唄の役割を感じさせてくれる一曲です。
この曲を唄い始めた頃、NUUは「これだ、というタイトルが出てこないので、まだタイトルはありません」といって唄っていました。そんなある日、以前からお知り合いだった文筆家でCOW BOOKS代表の松浦弥太郎さんにお願いして、つけてもらった名前が「うためうた」。
松浦さんがこの唄のために生み出した言葉です。
たった5文字がすべてを包み込む、美しい日本語。
そんな風に、この唄は生まれ、名付けられ、
今も成長しています。
きっと、ずっとこの先も。
そして、録音開始。
ライブでも独特の輝きを放つこの楽曲が、
ついにアルバムに収録される…
これは世紀の一瞬だ、と思って目をこらしていたのですが、
録音はあっ!という間に終わりました。
他の楽曲と比べても異例の早さで唄も、演奏も
全てが自然な流れで過ぎてゆく。
NUUの唄。
音の粒がやさしく、みんなをリードする笹子さんのギター。
鬼武みゆきさんのしっかり音を紡いでゆくピアノ。
曲全体のムードを作る渡辺亮さんのパーカッション。
録音が終わってから笹子さんと鬼武さんに
「うためうた、録音すごく早かったように感じたんですが…」
と質問すると
「何テイクも取り直してよくなる場合もあるけど、こういうシンプルな曲は最初のみんなの集中力が大切。すごくいいものが録れたから、やり直す必要もなかったね」
と答えてくれた。
そして、この楽曲での渡辺亮さんのパーカッションはまるで何かの踊りを見ているようだった。動きが美しい。
「唄に”物語”があると、すごくやりやすいんですよ。NUUは絵がみえてくるし、言葉が素晴らしいから、こちらも自由に体が動かせるんだよね」
とおっしゃっていた。
唄に物語がある。
聞けば、聴く程、その物語の大きさに驚きます。
つづく
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パーカッションの渡辺さんは、17日のうまれた日ライブ、そして、『縫う』ライブツアーでは沖縄桜坂劇場ホールに参加予定。ぜひ、なめらかで美しい動きと音を体験して下さい!
『縫う』発売記念&NUUの生まれた日ライブ と ライブツアー チケット予約は「
NUUオフィシャルHP」からどうぞ。
*アルバム『縫う』 ラジオで先行OA決定!! *
17日からの関西ツアーの合間、NUUは各地のラジオ番組にゲスト出演します。ニューアルバム『縫う』のことや近況を熱く語ります。もちろん新譜からも何曲かオンエアーされますよ!
●21日(火)
名古屋 RADIOi(79.5MHz)
『i-Stream Gold』 12:30頃〜NUU出演
*雑誌「ku:nel」にNUUが登場*
5月19日発売の「
ku:nel 」にNUUのインタビューが掲載されます。最近のこと、アルバムのこと。色々おしゃべりしています。ステキな帽子をかぶっています。ぜひチェックしてみて下さいね。