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NUU レコーディング日記

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草野心平記念文学館ライブ その2

5月28日にリリースされたNUUの新しいアルバム『つんつん つるんぶ つるんぶ つるん』!もう聞いて頂けましたか〜?!

このブログでは、アルバムのレコーディング風景やインタビューを記録スタッフがちょこっとお届けしております♪

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草野心平記念文学館ライブ その2

無事に草野心平記念文学館でのライブが終わり、皆さんが後片付けをしている間に、NUU、夏秋さんと館内を見ていたら、専門学芸員の小野さんがいらっしゃった。

小野さんは草野さんについて非常にお詳しく、アルバム制作の過程でわからない事があると、お電話して確認をとったりしてアドバイスを頂いていた方。気さくで、おおらかな感じのおじさまです。その小野さんが
「いや〜、『河童と蛙』が素晴らしいね!NUUさんの体を通って、心平さんのエネルギーが出てきていたよ」
とおっしゃって下さった。
「以前、タカダワタルさんが「秋の夜の会話」に曲をつけて歌ってくれたことがあったんだけど、やっぱり女性が歌うと全然イメージが違うものだねえ。すごく良いライブでした。ありがとう」

小野さんからのこのお言葉で、NUUの肩の力が少しだけ抜ける。草野心平さんを大切に思い、その作品を扱っているプロの方から”よくやった!”と言って頂けるのは、やっぱり嬉しく、そして、ほっとする瞬間だったようです。
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ステージのNUU

その後、場所を移動し5月9日、10日、11日にいわき市で行ったライブの打ち上げを行いました。
草野心平記念文学館のスタッフ、いわき芸術文化交流館アリオスのスタッフ、草野心平さんの生家ボランティアの皆さん、コーラスにご参加下さった方などなど沢山の方が集まって乾杯。食べたり飲んだり、小野さんが華麗な手品を披露したり…、と、しばし楽しい時間を過ごしました。


そもそも。
このアルバムは沢山の出会いが重なり合って、できあがりました。

まずは、NUUが小学3年生の時の、父兄参観までさかのぼります。
国語の授業で、NUUは壇上に立ち詩の暗唱をしました。
「つんつん つるんぶ つるんぶ つるん」
が含まれる詩です。

手振り身振りを加えて暗唱したこの詩が、クラスメイトにも参観に来ていた父兄の皆さんにも、ことのほか、ウケた。教室があたたまる、みんなの気持ちが一つになる感じ。

その時、NUU自身も、そして参観に来ていたNUUのお母様も、
「ウケてる!がっちりと皆のハートを掴んでいる!!」
という実感があったといいます。この時に感じた”お客さんに喜んでもらう感覚”や”嬉しい気持ち”が、今のNUUを作ったのかもしれない。というぐらい印象的な出来事だったそうです。


しかし、時が経ちその「つんつん つるんぶ つるんぶ つるん」が含まれる草野心平さんの詩が、いったい何という題名の詩だったのか?NUUはすっかり忘れてしまいます。人に尋ねたり、本をめくったりしますが、出会うことが出来ません。

そんなある日。NUUさんはアリオスの前田優子さんから「いわき市でライブをしませんか?」というお話をもらいます。それは、いわき芸術文化交流館アリオスが開館する前に、”アリオス”を沢山の人に知ってもらうため、いわき市の色んなところに出掛けて行って、アリオスを味わってもらおう、と企画された「おでかけアリオス」というイベント。

NUUは、渡された「おでかけアリオス」の企画資料を1ページずつ目を通してゆきました。そして最後のページを捲ったとき、目に飛びこんできたのが「つんつん つるんぶ つるんぶ つるん」
という言葉でした。

あった!こんなところに!!

それが今回のアルバムの一曲目に入っている「河童と蛙」という詩だったのです。それからおでかけアリオスに参加して、いわき市を知り、草野心平記念文学館を知り、このアルバムを作り、ここでライブをすることへと繋がって行ったのでした。

この企画資料を作ったのは、アリオスのスタッフ矢吹さん。
「なんとなく”るんるん”とか、そいう楽しそうな言葉が出てきて面白いなあ〜って思って選んだんですよ。僕にとって特に思い入れがある一編というわけではなくて………あれがきっかけでこんな事になるなんて」
と笑った。
自分がなにげなく選んだ一つの詩が人の心を動かして、それが、イベントを動かしたり、アルバムができるきっかけとなるなんて、そんな素敵な事が起こるなんて、だれも知らなかったのだ。


人は、毎日の暮しを、ついつい「当たり前」だとか「同じ事の繰り返し」だとか思ってしまうけれど、その中には、沢山のヒントが隠されていて、それを拾い上げると、それまで出会えなかった世界とふっと繋がってゆくんだ、と改めて思う。きっかけは、本当に小さい。
もしもNUUが、”おでかけアリオス”の企画資料を最後まで目を通さなかったら、このアルバムは、出来ていないのだ。

きっかけは、本当に小さなことだけれど、
その小さな出来事に自分が「あっ!」と思ったら、
それは、ものすごく楽しい出来事のスタート地点なのかもしれない。


そしてなにより
草野心平さんが
「河童と蛙」
という詩を
を作ってくださって
よかったなあ

と思ったのでした。


最後にもう一つ。
この企画をNUUと一緒に丁寧に育ててくれた前田優子さんにお話を伺いたいな、と思っていました。でも、結果から言うと、私が滞在した1日の間に聞く時間はありませんでした。

前田さんは私がおじゃました5月11日、ずっと動いていました。NUUだけでなく、あらゆるスタッフの方に気を配り、お客様に気を配り、頭を回転させ、どうすれば一番いいライブになるのか?どうすればお客さんに楽しんでもらえるか?NUUが何か困っていないか?コーラス隊の人達にしてあげられる事は何か?みんなご飯は食べてるか?足りない物はないか?
ずっと考え、ずっと動き、問題を一つ一つ片付け続けていた。

本人の言葉を少しでも頂けたら…と思っていたけれど、見ているうちに彼女の動きを止めて話を聞くよりも、前田さんの行動一つ一つに、答えがあるんだなあ、と思えてきた。こういう人っている。しゃべるよりも背中で多くを語る人。

彼女の行動全てに、NUUやこのイベントに対する愛情が細やかに織り込まれていました。

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つづく
*次回は最終回!
NUUによるの全曲紹介です。お楽しみに。
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by recdiary | 2008-06-11 15:57
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