その9
2009年5月20日から、
NUUの新しい唄がweb配信されることが決まりました!
その現場にお邪魔した、
記録係・代田橋郁子がレコーディングの様子を
ちょこっとお伝えしてゆこうと思います!
***
3月24日、
前回レコーディングした『せんたくものは幸せの象徴だ』に
プラスする鍵盤ハーモニカと、
NUUの唄の最終的なレコーディングを行いました。
鍵盤ハーモニカの音色を、間奏と後奏にプラスする。
NUUに
「鍵ハモを入れようっていうアイディアは誰から?」
と聞くと、
「夏秋さんからです」
と答えてくれた。
実際に録音してみると、
やっぱり不思議と曲にふくよかさが加わる。
NUUは
「すごい!鍵盤ハーモニカの音で、
せんたくものがどんどん乾いていくよ〜!!」
と大喜びでした。
そして、唄入れ。
結局その6でお伝えした唄を録音しなおすことに。
NUU自身からの提案です。
前日、藤野芸術の家で録音したピアノのイントロを
音源にあわせてから、スタートです。
最初、少しマイクの前で声を出して、ウォーミングアップ。
マイクの音の大きさ等をエンジニアの平野さんが調整する。
そしていざ、本番となったら、
平野さんが
「びっくりした!本番になったらいきなり声の大きさが
変わった。すんごい声出てるねえ〜」とひとこと。
この日のNUUも好調のよう。
3テイク録音して、色々意見を出し合う。
最初に唄ったやつは、ここがいい。
でも2番目のやつは、最後の部分のフェイクがかわいい…
など、1時間程の話し合いの結果、
NUUの唄い上げるかっこよさと、
はなうたっぽい力の抜けた部分が両方味わえるやつにしよう!
ということで、最終的な唄がきまる。
どんな唄声かは、ぜひ実際に聞いてみてくださいね〜。
5/20をお楽しみに!
そして、コーラスを入れようか、どうしようか、
とまた少し悩むけれど、この曲は、話し合いの結果、
なし、に決定。
この決定を下すのにも、時間がかかりました。
色んな声の重ね方を試してみたり、
声を重ねる部分を工夫してみたり。
どれが正解、じゃないし、手探りで進めるなか、
今回のレコーディングで欲しい唄の雰囲気はコーラスじゃないね。
という結論に辿り着いた。
いつも、こういう作業の潔さが、
ミュージシャンのかっこいいところだ、と思います。
色々頭で考えたり悩んだりするよりも、
実際に音を出して、重ねて、試してみる。
そしてイメージと合わなければ、
どんなに時間を使っていても、それは切り捨てる。
せっかくやったから全部使いたいな…とか、
もったいないとかではなくて、
より良いものを作るための時間をちゃんととること。
遠回りのようで、それが一番近道なのだと、
音楽をやる人達は知っているような気がします。
そして、最後に、いくつかパターンが録音してあった
藤野での『貝と花』の唄をもう一度チェック。
どの唄い方を選ぶかを決めました。
これも、他の楽曲同様、色々検討して決定したのですが、
最後に夏秋さんが言った
「この唄い方のほうが”音”の向こう側にある世界が
表現出来ている気がする」という言葉が印象的でした。
言葉だけでなく、音だけでなく、
そのもっともっと向こうまでみんなを連れてゆく音。
なのかもしれません。
そんな感じで、全てのレコーディングは終了。
ちなみに!この日のお弁当〜♪
NUUの作ったポテトサラダ、ひじき、
ほうれんそうのゴマ和え、玄米おにぎり、フルーツトマト
夏秋さんの作ったひじきの餃子、パン、ハチミツ
でした!
美味しかった〜。
二人とも、音楽だけでなく、お料理の才能もアリです。
つづく